設立趣意


日本知的資産経営学会 初代会長

日本知的資産経営学会 特別栄誉会長 古賀 智敏(同志社大学商学部特別客員教授・神戸大学名誉教授)

このたび関係の諸先生方のご支援とご尽力により、「日本知的資産経営学会」を設立することになりました。ご高承のように、世界の経済基盤は、産業経済から知識創造経済へと大きく移行してまいりました。
このような経済構造の変化と背景のもとで、技術、デザイン、ブランドといった知的資産をいかに活用し、イノベーションを促進するかが企業経営の帰趨、ひいては日本経済の発展の鍵を担っていると言っても過言ではないでしょう。しかし、知的資産自体が比較的新しく、しかも、内容的に広範囲にわたるため、いまだ十分に開拓されぬ分野になっております。本学会は、このような背景を踏まえて、知的資産の戦略的利用とビジネス・イノベーション、知的財産権の保護と育成、中小企業知的資産経営とファイナンス、ITとバリュー・レポーティング等の専門家の英知を広く結集し、知的資産経営を基軸とした企業の競争優位性の促進と経済の更なる活性化に貢献しようとするものであります。
具体的には、知的資産経営の手法の確立と普及を通じて、知的資産経営の研究を促進するとともに、知的資産に関する国内外の学会との連携や学会員相互間の情報共有を図ろうとするものであります。つきましては、本学会の趣旨・規定にご賛同賜り、是非とも、皆様方のご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げます。(2011年12月17日)

古賀 智敏